さて、おさーんがSARX035を買う前に使ってきた時計の最後である。
トリを飾るのはMotorolaのスマートウォッチ。

G-SHOCKのBluetoothモデルを使ってみた結果、まだまだ使える状況ではなく、連携機能が使えなかったことは過去記事に書いたとおり。だが、その後もこの分野は進化し、Androidを搭載した機種が発売されるようになった。
スマートウォッチと呼ばれる時計の誕生だ。
最初に注目が集まったのは、デザイン性も優れたMotorolaのMoto360。

moto360

(画像はモトローラ公式サイトより引用)

ICTやモバイルデバイスに目が無いおさーんはこれを横目で見ていた。理由は遊びで買うには高かったから。
そうこうしているうちに、Appleも時計に進出し始め、Moto360も2nd Genへモデルチェンジ。
暫くすると、アメリカでリファビッシュモデルと称したMoto360 1st Genが大幅値引きで売られ始めた。

おさーんはよくAmazon.comにアクセスし、値段を確認していた。
Amazon.comでは、一旦カートに入れて手続きを始めると、送料及びTAXを含めた総額が算出される。
値段を確認したら、カートから商品を削除してまた別の値段を確認といったことを繰り返していた。

とある日、おさーんはいつものようにMoto360の値段を確認。そろそろ買ってもいいかもなと思いつつも再び削除して眠りについた。
翌日朝起きると、Amazonからメールが届いていた。内容は、"Moto360 has shipped"との記載。

「"シップド"ってなにそれ怖い。えーなんか間違えた?出荷されちゃった?」

どこでどう間違えたかわからないが、操作ミスによりMoto360は既に日本に向けて出荷されてしまっていた。まぁ値段が安かったのが救いである。税金送料込みで1万2千円程度と、失敗しても笑って許せる上限だった。
うーむ、仕方ないか。

買ってしまったものは仕方ないと、到着を待つおさーん。
届いたそれは、リファビッシュという触れ込みだがどう見ても新品だ。まぁ体の良い在庫処分品なのだろう。

さて、初めてのスマートウォッチはどうだったか。一言で言えば、非常に面白いデバイスだった。
好きな文字盤にいつでも変更でき、今いる場所の天気もわかる。メールや電話も通知され、次の予定もリマインド表示される。万歩計としても使え心拍数も測れたりする。
だが、それだけだった。

その代償として、バッテリーの持ちがとてつもなく悪い。フル機能使えば一日はおろか、半日すら怪しい。結局、通常はいつもスクリーンは真っ黒。傾けると文字盤が表示される設定とし、通知系は可能な限りオフにすることでバッテリー消費を抑えることになった。
こうして結局、G-SHOCKと同様に時計としての機能しか使わなくなった。なんかいつもこうだよね。
この時計はまだデザインがまともだったのがまだ救いだったな。

そうして2年も過ぎるころ、今度は内臓バッテリーの寿命がきた。変えたところでまた同じことの繰り返しなので、結局この時計は2年で使わなくなった。これまでで最も短い使用期間の時計だ。

こんなのはダメだ。どのみちすぐ使えなくなる。この思いが、「次は機械式」となり、SARX035の購入に繋がっていく。

これでスマートウォッチは懲りた。
よほどのことでもない限り、もう二度と手にすることはないかと思う。