前回のスクリューバックオープナーに引き続き、今回も裏蓋オープナー。スナップバックのオープナーである。でもスナップバックはコジアケ既に2個あるじゃんと。

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まぁ確かにあるにはあるんだが、にしてもベルジョンは見掛け倒しだった。刃先を研がんとこれは使えん。結局今もMKSのコジアケばかり使っている。ベルジョンのやつは懐中時計の大きな隙間が関の山。

さて、なぜもうひとつ手に入れたかというと、腕時計用のコジアケがMKSひとつだけだとアレなのと、もう少しケースに優しい安全なものはないかと。探してみた結果、なにやらよさげなモノをハケーン。さっそく手に入れてみた。

ん-でもこんなの昔からあったかね。今まで見たことないなぁ。

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こちら、セイコー謹製の裏蓋オープナー、型番はS-261。販売サイトにはご丁寧に説明書きまであった。


※画像クリックで販売サイトへリンク

買ったのは五十君のEC店舗であるYouマルシェ。ここが一番安かった。五十君ではYoutubeに利用方法の動画まで公開してくれているのでそちらもリンク。



めんどくさそうだが、確実に開けられそうではあるので買ってみたわけだ。刃先は金属なのだが、真鍮より柔らかいモノって金属以外でなんかないのか。カーボンとかそんなの。まぁ外装に柔らかい金も銀もあるから厳しいか。

というわけで、さっそく届いたものを開封し、テスト稼働に処す。

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なんか結構デカい。説明書付き。
では、時計をセット。

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割とちゃんと固定ができる。ピンの頭にクッションが付いていて、これが時計の動きを封じてくれる。クッションはポリ塩化ビニルかな。時計にキズつけないから安心。

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ヘッド後ろのネジ閉めながら、側開け端子をケース開け口の溝を狙って差し込んでいく。
ネジを締めると端子が前に出ていく仕掛けだ。ある程度差し込んだら、端子の根本にある青いレバーを左にクイッ。裏蓋がぽこんと空く。
今回は写真撮るためそのままだが、端子と時計の間に薄いビニールでも挟むと良いかと思う。

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既に音もなく蓋は空いてます。なるほど安全簡単。

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開けてる時のレバー操作を真後ろから(上図)。端子を差し込んだら、レバーを倒して端子を捻る。

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蓋開きましたの図。バッチリですなこれ。
時計のセットと端子を差し込むのがやや面倒なれど、手間でも傷つけるよりはましである。
コジアケでガリッた時の悲しさよ。→俳句か!

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側開け端子の予備1本と、時計固定ピンの予備2本が付いてきます。但し、固定ピンのスペアはクッション無し。付け替えればいいのか?。固定ピンの底にはゴムのOリング付き。台座にぬめっと入っていきます。

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予備の固定ピンはここに収納。(上画像)

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側開け端子の予備はこの隙間に収納(上画像)。ピンも端子もスキマ収納なかなかよく考えられている。なお、ピンや端子といった付属品は別売りされている模様。これも嬉しいありがたい。

全体的にとてもしっかりした造りで大変よくできている。さすがSEIKO中華製とは雲泥の差。これ結構お高いのだが、実際に手にしてみるとこの造りなら仕方ないかの納得感。とは言っても1万円少々なので、Bergeonなどに比べればかなりお手頃か。

時計屋さんもこれとベルジョンのお高いスクリューバックオープナー使って、時計の裏にキズ付けないようにしてほしい。

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セイコー 裏蓋オープナー S-261
(SEIKO EASY SNAP CASEBACK OPENER)