SEIKOプレザージュ SARX035を手に入れる時、多くの製品を見たことで、他にも魅力的な製品がとても多いことにおさーんは気づく。

「なんだこんな世界があったのか」、その他のモデルに興味と物欲が向くようになる。

個々のモデルを詳しく調べていくと、時折出てくる歴史的な製品や単語。
なんだこれはと見ていくうちに、あっという間に歴史の底へ飲み込まれていくおさーん。
おさーんの興味と全ての意識は、セイコーの偉大な業績と過去の製品へ向けられる。

その間数日、たった2~3日の間に起こった出来事だった。

その後新たに買ったSARX035が届いても、なぜか興味は尽きることはない。
既に亀戸・諏訪といった、セイコーといえば日本国民なら誰でも知る歴史的背景や知識も携え、さらに深まるモデルの探訪が始まる。

「GSファースト、クソかっこええ!」

さすがにこれは無理としても、その源流であるマーベルをやはり差し置くわけにはいかんな。いやまて、やはりここはクラウンか。クラウンなのか。

そう、どこでどう順路が狂ったか、おさーんが徘徊しているインターネットのその場所は、全てアンティークと呼ばれる領域ばかりであった。しかも、クォーツショック前のセイコー機械式が、その技術的な頂点に到達する時代。60年も遡るとはまさに斜め上。

おさーんは気づいてしまった。オールドと呼ばれるその領域に。
その間たった数日ですよホントにマジで。←アホである。

さすがに齢を食った証拠がここにある。昔はおさーん臭いと思っていたシンプルな3針時計が、それもすごく古い時計がとてもカッコよい。

きっかけは、セイコーの歴史を遡ると、絶対に外せないマーベルの実物写真を見た時だった。

今でもキレイに現存するこうした時計はまだ数多くあるが、丸みを帯びたデザインや、カレンダーも日付表示もない「中三針」と呼ばれるシンプルの極みなデザインが新鮮に見えて仕方がない。
遊び心満載の文字盤やインデックスを見ると、昔の人が今と違って、高級機械である腕時計をどう楽しんだか垣間見れる。

当時時計は決して安いものではなかっただろう。限られた人が持っているだけだったかもしれない。
今より種類やメーカーも少なかったとは思うが、なんだろうこのデザインの豊富さと素晴らしさは。今より洗練されている気がする。一言で表すならば、粋である。

最新モデルはこの先どんどん新たな製品が出るが、旧いのは遡っていけばいつかはどこかに突き当たる。突き当たればそこでおしまいだ。
まぁどこを突き当りに置いたところで、普通の人には理解もされないが、この領域は人と比べられることも比べることもない。もちろん隣に芝生も生えてない。電車の中の吊り革バトルとも無縁なのだ。

セイコーのオールド腕時計、これはアリだ。
そう気づくころにはしっかりと魅力的な候補機種は叩き込まれ、既にヤフオク他フリマアプリの検索条件が登録済みであった。

現在の時計を買ったばかりなのに、なぜか古時計が欲しくなってしまったおさーん。
そして狙いを絞ったおさーんは、維持やメンテなど何も考えず、物欲に任せていきなり一発目の勝負に出ようとするのであった。