おさーんは今のところ、ノンデイトばかりを集めている。
60年代前半までの時計は、カレンダーやウィークデータもほとんどないので問題はない。だが、60年代中盤以降はノンデイトそのものが少なくなり、逆に入手しづらくなってくる。

自動巻やカレンダーはそれ以前からあるが、まだまだ高価で身近な機能ではなかった。これが60年代中盤以降になると、腕時計がより身近になりそうした機能が普及していった。
ダイバー、クロノグラフ、ワールドタイムといった機能も出てくるのがこの頃だ。
機能は価格に転化しやすいので、メーカーは機能を増やして自社製品の価格差異や他社差別化を図る。時計はまだまだ成熟途中の製品で、隅々まで普及していく過渡期の製品だった。このため、その傾向はより顕著だっただろう。
そして購買層はいつの世も、高機能なモノに憧れる。こうして徐々にシンプルなものが少なくなっていく。

これが60年代中盤以降、ノンデイトが少なくなる理由かと思う。モノによっては最初からノンデイトがなかったものもあるだろう。

そんななか、おさーんがノンデイトが好きな理由は以下3つ。
  1. シンプルなデザイン
  2. 故障の可能性がより低い
  3. めんどくさい

◆「シンプルなデザイン」

この歳になり、とにかくシンプルなものが好きである。昔はクロノグラフなど込み入ったデザインや機能が好きだったが、今はいわゆる「中三針!以上!」といった感じだ。特にここ最近、マーベルやらロードマーベルばかり見ていたら、シンプルなノンデイトでいいやと思うようになってしまった。
懐中を見ても、「古臭い」と思わなくなったのは、きっとこれが理由なんだろう。
また手巻ノンデイトは、付加機能が何もないのでとにかく軽いのだ。以前から重い時計は好きではないので、すぐ外してしまうおさーん、これが何よりお気に入り。

◆「故障の可能性がより低い」

オールドは部品の供給がままならない。たまたま部品が見つかればラッキーだが、部品がなければドナーから移植するしかない。であれば、できる限り故障しやすそうなものは避けたほうがよさげだ。
ノンデイトは機械の構造がシンプルだ。カレンダー、ウィークデータ付きに比べれば、故障の確率はより低いだろう。また、定期的なメンテ費用も安くなるだろう。
また、同様な理由で、自動巻より手巻を選んでいる。このところ単純に手巻が好きになってしまった。くりくり竜頭を巻き「俺手巻なんだわ」と自分に酔ってる完全自己満な感じか。→と言ってるがやっぱ軽いのがなによりデカい

今のところ、オールドで自動巻は持っていない。正直なところ自動巻はいらんのだが、KSに手を出してしまったおさーん。好む好まざるにかかわらず、ひとつふたつは入手するんだろな。

◆「めんどくさい」

SARX035の購入をきっかけにコレクションを始めたため、以降他の時計と頻繁に交換するようになった。時計は既に数個あるので、使うときはどの時計もまず確実に止まっている。毎回ぜんまいを巻き、日付・時刻を合わせることからスタートだ。
そのうち、カレンダーモデルの日付合わせがとてつもなく面倒に感じるようになった。あーもう忙しい朝に日付合わせがはっきりと苦痛だったりする。
またこれ、合わせたつもりが半日ずれていたりとか面倒で仕方ない。日付だけでこれだけ面倒だと、ウィークデーターとかどんだけ面倒なのよと。
なお、どの時計も着けるときはまず止まっているので、手巻・自動巻の区別なくゼンマイは毎日巻くことになる。だから自動巻である必要性も全く感じない。むしろ自動巻は敬遠したい。

せっかく買ったSARX035、こうした理由から、実は最近稼働率が極端に落ちつつある。カレンダーはこれだけでもう充分だ。
カレンダーやウィークデータを避けるようになった最大の理由がこれである。

こういっちゃ見も蓋もないのだが、仕事中はPCで日付も時刻も見るし、移動中に日付を気にすることなどほとんどない。移動中でも正確な時間はスマホで見られる。
というわけで、腕時計に期待することは、瞬時に今何時頃かわかればそれで充分なのだ。

◆というわけで

以上3点の理由から、おさーんが持っているのはノンデイトばかりだ。だが、同じように考える人も多いのか、同一モデルのなかでノンデイトの値段が高くなりがちなのがタマにキズなのだった。

グランドセイコーは早くからカレンダーを搭載していることもあり、全く見向きもしなくなってしまった。自動巻も除外となれば、マチック系列もスルーである。
それぞれお好きな方には大変申し訳ないのだが、おさーんのつまらない価値観に寄るところなので、華麗にスルーいただければと思う。

なお、手巻き・ノンデイト以外の機能要件というものはほぼない。唯一あるとすれば、耐震装置付きであることくらいか。
ちなみに、防水性はあるに越したことはないが、正直どうでもよい。ロードマーベルをメインに据えてる段階で、どうあがいても仕方ないからである。

こうなってしまうと、60年代中盤以降の時計は極端に選択肢が狭くなる。
となればもうこれ、古いのに遡っていくしかないのだが、そうはいってもさすがに国産時計の黎明期はモノとしてどうなんだろうと。遡るとしても、オールドセイコーならばマーベルまでか。

なお、腕時計好きといえば、スイスメイドをはじめとする高級な有名どころを指すケースが一般的。だが相変わらずおさーんはそっち方面に全く興味がない。
いろいろ調べる中で懐中時計という存在を知ってしまったからである。
これもお好きな方には本当に申し訳ないのだが、おさーんのチープな狭い価値観なので、スルーでお願いしたいのであった。

といいつつ、この数か月、すっかり自宅勤務になってしまったため、ほぼ時計をしなくなっている。出かけるときはさすがにつけるが、ビジネススタイルで出かけることが極端に減った。結果そもそも時計自体が使わないコレクションになりつつある。うーむ。