さて、前回記事に記載した、ロードマーベル36000(以下ハイビート)のアラビア数字文字盤には植字文字盤に2種類のインデックスが存在するお話の続き。

アラビア数字文字盤には、植字インデックスとプレスインデックスの2種類があり、植字インデックスには、上部のみ黒塗装が施され、横はシルバーなものと、すべて黒色のインデックスの2種類があると記載した。


ハイビートは1967年から1978年の11年間売られたらしい。ただ、製造そのものは1966年より開始されているようだ。
なお、セイコーの腕時計は、裏蓋に製造年月が刻印されているが、年は左1桁目から1桁で刻印されている。(おさーん調べ)※2桁目(月)が"O"・"N"・"D"の場合は1桁目と2桁目がひっくり返って刻印される場合あり
製造年が1桁で刻印されていると、製造年が12年もあるハイビートは、66年・76年、67年・77年及び68年・78年の区別が付かなくなる。これを見分ける方法として、裏蓋で区別するのが有効な手法なのだそうな。

66年と67年は、裏蓋にタツノオトシゴが刻印されている。よって、66年と76年及び67年と77年はこれで識別が可能とのことらしい。このあと裏蓋は通常刻印に切り替わり、さらに裏蓋は後年になると簡素化される。よって、68年と78年は裏蓋が通常か簡素かで見分けるのが一般的なのだそうな。
※※2021.05加筆※※
というのはウソだ!正しくはこちらの記事を見るように!
意訳→大変申し訳ございませんが、上記記載は誤りであることがわかりました。お手数ですが、裏蓋による製造年の識別方法につきましては、こちらの最新記事をご参照ください。この度は大変申し訳ありませんでした。<(_ _)>

※1967年のタツノオトシゴ刻印

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※通常裏蓋

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※簡素裏蓋
※ヤフオク商品画像より引用

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ちなみに、おさーんが持っているハイビート、弐号機全塗装植字の年刻印は3なので製造年は1973年。初号機上部塗装植字は7だが、裏蓋はタツノオトシゴではないので1977年かなと。
もし1967年の途中から裏蓋が通常のものに変わっていると厄介なことになるが、実際そうだとしても、製造年が一桁刻印なので、今となってはわからない。

全塗装植字とは、インデックスが全て黒いもの。上部塗装植字はインデックス上部のみ黒塗装で、インデックスのサイドがシルバーなものを指す。ハイビートのアラビア数字文字盤は、この2種類のインデックス加え、プレス文字盤の合計3種類がある。(文字盤自体の塗装・仕上げを除く)

植字に2種類のバリエーションがある話は、二つのハイビートを並べて観察した結果知った話なので、そもそもこんな違いが存在するのはどこにも書かれていない。
記載だけだとなんのことかわかりにくいと思うが、発見以降ネットで仔細にハイビートを観察するも、確かにこの二つは存在するようだ。

なお、用語その他はおさーんの勝手な呼称であることに留意いただきたい。呼称がないから勝手につけた次第である。

時計を正面から見ると、この植字文字盤のどちらもインデックスは黒く見えるが、斜め横から見ると、全塗装植字はどこも黒。上部塗装植字はインデックス横面が銀色に見えるので、上部塗装植字は一見プレスのように見えるのだ。
プレス文字盤は、文字盤の裏から型押しでインデックスをアップライトとしたもので、見慣れてくるとぱっと見でわかる。プレスされた文字盤はインデックスのエッジが出ないので、もわっとした、やさしい感じのインデックスとなる。

話を戻すと、おさーんの持ってる物的証拠から考えるとちょっと変な話だ。ハイビート初号機(上部塗装植字)の裏蓋年刻印は7だが、タツノオトシゴではないので77年と想定したものの、77年にも植字があったとしたら、プレスはいったい何時の時代なんだろう。
部品在庫により多少の期間は仕方ないにせよ、両方併売してたとか、そんな無駄なことがあり得るのだろうか。しかし、プレスから植字に文字盤を切り替えるというのもコスト的に考えにくいのではないか。どう考えても植字の方が手間が掛かりそうだ。

だとすると、実は1967年途中でタツノオトシゴは通常裏蓋に代わっており、通常裏蓋の1967年モノが存在するのではないか。おさーんの持ってるハイビート初号機(年刻印7)の裏蓋は簡素版ではなく通常版である。簡素な裏蓋は1974年頃からちらほら確認できるので、さすがに1977年に通常裏蓋はないだろうと思う。とすれば、おさーんの持つ初号機は1967年製で、その物的証拠とコスト他の推測を加味すると、植字文字盤の変遷は以下とするのがしっくりくる気がする。
※※2011.5追記:取り消し線の記載もウソだ!どうやら、タツノオトシゴ以降の全期間で通常裏蓋が販売されていたらしく、簡素裏蓋は一部の期間、通常裏蓋と併売されていたらしい ※※

上部黒塗装・植字文字盤 → 全黒塗装・植字文字盤 → 上部黒塗装・プレス文字盤
(あくまでおさーんの勝手な妄想です)

だが、普通に考えると、上面塗装から全塗装に切り替えるなどありえるのだろうか。それまでの上部のみ塗装から、わざわざ全面塗装に切り替えるのは、それこそコスト面で苦しくなるではないかうーむ。

となるとだな、もしかして、黒塗全塗装はコレ塗装してなくて梨地だとしたら。ぢつは全く塗ってないとしたら。
えー?これもしかしてインデックスはプラスチック?←そういや全面塗装植字は文字盤側とインデックスの間になにやら接着剤のようなものがあったような・・。

あぁこんなこと書いて炎上しないことを祈るのみである。

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※インデックスがプラスチックかもしれんというのは、あくまでおさーんの勝手な想像です。ちなみに後で時計屋さんにこの話したら、その時計屋さん(メンテも自社でやる時計屋)は「えー・・・さすがにそんなことなないでしょう・・。」と言われました。なお、ハイビート植字の2種類のバリエーションの写真を見せたら、「これは知らんかった」と言われました。
※全黒塗装のプレス文字盤というものも一度だけ見かけたことありますが、これ以上はもうややこしいので、みなかったことにしました・・・。※リダンかもしれないし

※上部塗装植字は全塗装植字に比べ現存する数量は少なそうです。おそらく67年初期から短期間の間だけ使われていた気がします。

※ハイビートはプレス文字盤より植字文字盤が好まれますが、意外と年代の古い植字文字盤の現存数が多く、下手をすると後期のプレス文字盤との現存比率は半々くらいかもしれません。販売当初はわりと高価で、優れた機能を持つ製品だったハイビートは、後期になると、相対的にかなり価格が下がりました。モデル末期になると、ほぼ当時のボトムレンジよりちょっと贅沢といった価格帯です。生産数はプレス文字盤の方がかなり多いかのもしれません。ですが、この結果として、安くなった高年式のハイビートは、使い倒され捨てられて、現存個体そのものが少なくなってしまったのではないかとおさーんは想像しています。

※諸先輩から、「昔高校生や大学生のとき、新品のハイビートをお祝いで買ってもらったが、使い倒して捨ててしまった。もっと大事にしとけばよかった!」というお話を数人に聞きました。