おぉマーベルだ。ロードマーベルを集めてるとマーベルも気になって仕方ない。ただ、今これに手を出すと収拾が付かない。物欲を満たすためだけに、動かなくてもいいからとジャンクをひとつ手に入れたのがこちら。

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拡大すると、まぁ汚れてはいるが、これはこれでなかなか味がある。このままでも充分だなこれは。
ただ、風防が割れているのはいただけない。あと、ケースも少しキズあるしラグにも損傷がある。

でも、Sマーク付き!。おさーん初めてのSマークなので、ジャンクにも関わらずそれはそれでご機嫌だ。不動という事だったが、一度ゼンマイ巻くとなんか動いた。おぉラッキー!、と思って竜頭巻いてたら止まってしまった。そしてそのまま今も動かない。まぁいいや。

さて、この個体は赤機械、19石のマーベル。マーベルで最も多いのは17石でニッケルメッキのムーブメント。19石や21石は赤メッキのムーブメントとなる。こいつはちょっと上質なマーベルだ。
この個体、耐震装置も少し古い。これE-2耐震だよね。19石でE-2耐震のマーベルはわりとポピュラーなのだが、17石になると少ないそうだ。→Byトンボ本
補油装置は2つ付いてますね。この時代はダイヤフィクスがまだ無いようなので、ロードマーベル初期までを含め、補油装置は旧式になるらしい。

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あと、このテンプ、チラなしだわ。マーベルはチラねじ付きテンプばかりかと思ってたけど、チラねじ無しのキャリバーがあるんだね。知らなかった。
ちょっと内部の汚れが見られる。動かない原因はこれだろうか。サビも少し出ているしね。

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※セイコーの耐震装置(Diashock)
※「国産腕時計 セイコー クラウン クロノス マーベル 増補版」トンボ出版より引用

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製造年月は1959年5月。既にロードマーベルも発売されている時期。マーベルは1956年から4年間と言われているので、モデル末期に近い時期のモノのようだ。

もうフェイスが少し大きいと良いんだけどね。ま、この時代は仕方ないやね。
ペットボトルのフタと一緒にならべてみたよ。文字盤の文字に比べ、キャップの文字の大きさのなんとデカいこと。

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なんかやはり、こうした丸いケースとドーム型の文字盤が好きでなおさーんであった。

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セイコー マーベル
製造年月:1959年5月
モデルナンバー:不明
キャリバーナンバー:なし
ケースナンバー:J13017
ペットネーム:なし
石数:19石
振動数:18,000回/時
ケース:14KGF
文字盤:不明