えー、懐中時計のケースの記事が間に合わなかったので、腕時計の記事を挟むことにした。書き溜めもこういう時はありがたい。今週はかなり多忙で推敲が間に合わなかったのであった。

さて、今回は久しぶりに登場のキングセイコー 三号機である。以前紹介した時に、ムーブメントを固定するネジがないことに気づいたおさーん。その後使わず保管の憂き目あっている時計だが、近くの時計屋にネジを部品で取れないか相談に行くことにした。

時計屋さんに行き、ネジが不足していることを告げる。時計屋さんは、キズ見で見ながら裏蓋を開け中身を覗き込んでいる。

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しばらくすると、時計屋さんは一言のたまった。

「これ、ネジ折れて中に残っちゃってますね。中身も汚れてるし、掃除と一緒に直したほうが良いですよ。全部でXX,XXX円くらいでできますよ。」

なんですとー!、中折れですとー!。中にネジ残っちゃってると!。
あ、しかもですな、これまた気づいた。パッキンちぎれとるやんパッキンの意味ないやん。

コレは確信犯だな。片側だけネジ残すとムーブメントが傾いちゃうからネジ両方取ったんだ。酷えなぁと言うか、見抜けないおさーんがアホだわな。
ま、仕方ないなコレは自業自得。中身の見えない時計をオクなんかで買うからだ。

時計屋さんにオーバーホールはここでやるのか聞いてみた。
「ウチでもできるんだけどね、最近見づらくなっちゃって、ネジとか飛ばしちゃうんで、同僚の時計屋さんにお願いするんですよ。でも2週間くらいでできますよ。」

あら、正直な時計屋さんだこと。でもこれくらい正直だといいな。作業期間2週間だって、結構早い。
因みにお値段だが、ネジ抜きもやってもらっての価格なら適正というか安いのではないかと思った次第。一度何かお願いしてもいいかな。考えてみよう。

以前、近所の別の時計屋で2店舗ほど出向いて聞いてみたが、どちらも1~2か月かかると言われた。
店舗内でやっているかどうかは教えてもらえなかったが、明らかに外注だろう。さほど客もいないもん、そんなにかかるわけないよね中でやってるなら。

そんなわけで、この時計屋さんには、一度なにかお願いしてみようと思ったおさーんだった。
身銭を切ってお願いしてみないと、良いかどうかもわからないのがなかなかつらいところでもある。
なお、事前にメールで確認した別の2社からは、やってみてもいいけどたいてい抜けないと思ってくれと言われた。

ネジ抜きってなかなか難しいのね。小さいからエキストラクターなんかも使えないのだろうか。
一度自分でも調べてみよう。

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セイコー キングセイコー(三号機)
製造年月:1964年7月
モデルナンバー:なし
キャリバーナンバー:なし(手巻)
ケースナンバー:15034
ペットネーム:KS
石数:25石
振動数:18,000回/時
ケース:SS
文字盤:AD