性懲りもなく、懐中時計の二つ目。弐号機である。
初号機の記事において、16サイズのレイルロードが欲しいなと書いてみたが、なんというか、こう、まぁ・・。
とどのつまり、いつものやってもうただなこれ。しかもヴァンガードでも16サイズでもないしさ。まったく、あそこまで前回告ったのにこの体たらく。どうしてこうなるかな。
困ったもんだが仕方ない。
で、今回は何を手に入れたかというと、ぢつは鉄道時計でも何でもなく、またしてもウォルサムのリバーサイドだった。だが、正直詳しい仕様がわからない。一応データベースは検索したうえで、その情報でつい「ポチッとな」してもうた。「間際できっと応札やんこんなの絶対。かなーりお買い得よコレ。」といつもの調子で先に札入れしたら、しっかりそのまま落ちてしまった。たった1回の「ポチッとな」である。うーむ。
前回のリバーサイドはお店で買ったもの。今回はちょっと危険なヤフオク。まだ懐中時計界隈がよく理解できていないおさーん、かなりの冒険だが果たしてどうなのか。
ではいってみようドドン!!!
※以下画像は全て該当個体のヤフオク画像

ウォルサムのリバーサイド。コロニアルシリーズと呼ばれるものだ。
さてこの時計、ウォッチデータベースには14sとサイズが記載されている。14sの大きさは41.5ミリほど。だが、売主に聞いたところ、ムーブメントのサイズは12sらしい。こやつ、文字盤サイズが14sでムーブメントが12sという変わり種らしい。鉄道時計は16sからとなるため、こいつは残念ながら公認鉄道時計ではない。
でも中身の造りは、それに負けず素晴らしいのだと言い切るおさーん。というのも、中身の造りに対し価格がお手頃だったのがやらかした理由だからだ。しかもこれ調べてみたら生産個数かなり少ない。少なくともウォルサムでは結構レアな部類と言ってよい。アメリカ相場ではかなり高いので、落札の瞬間は「これめちゃラッキー!」だった。だが、その後すぐ賢者に戻り、冒頭の悔いをつぶやくわけである。まぁどうしたってお財布地獄だからだ。

ケースには25年保証と書かれている。初号機は20年保証なので素材はこちらの方が金が厚く高級。大きさもかなり変わるのでなおさらだ。

ケースにもウォルサムの社名とコロニアルシリーズの刻印付きの純正ケース。アメリカ製懐中時計は一部の例外を除き、基本純正ケースというものはないのだが、この時計のような規格外のサイズの場合、純正ケースでケーシングされる。ケースはCrescent Watch Case Co.社製で、ウォルサムが依頼して作らせたものかと思われる。
では文字盤を拡大してみよう。

10時上部に汚れがあり、スモセコ部分にほんの少しの欠けがある。あとは7時上にヘアライン。だがヘアラインは肉眼ではほぼ見えず総じてかなり綺麗。これくらいなら全然問題なく、むしろおさーんに取ってはすこぶるキレイだ。加えて文字盤にもコロニアルのロゴ入が入る。これも多分純正だね。よしよしいいじゃんなかなかよ。
では、懐中時計のハイライト、ムーブメント行ってみようドドン!。こいつの中身はさらに素晴らしいぞ!。

さてさて、なんかシリアル映っちゃってるじゃん、面倒だからもうええわ。これで検索すると、時計の仕様はおろか、現在の相場までもれなくわかる恐ろしさ。
相変わらずダマスキン模様がとても美しいムーブメント。こいつは23石のハイグレードモデルになる。ついに来たぜ23石!。
16サイズでもなければレイルロードでもないが、ウォルサムのこのサイズだけで言えば、これがこの時代のトップグレードなはずである。
なお、この時計、鉄道時計に公認はされないものの、サイズや文字盤、レバーセット以外の精度にかかわる機能的な仕様は鉄道規格に準拠している。ただ、この時計のカタログや仕様詳細が出てこないので細部まではよくわからない。
では、アメリカ懐中時計でおなじみの、ウォッチデータベースから仕様を読み解いてみよう。
23石のリバーサイド、コロニアルシリーズというモデルで、グレードはMaximusと書いてマキシマスやマキシマと日本語表記されるもの。
大正から昭和初期のウォルサム日本語カタログを見るとマキシマスと書かれているが、実際の発音上は日本語読みのマキシマスとマキシマの中間くらいか。もうちょっと言うと、マァクスィマスの"ス"が鼻で抜けるような発音が付く感じか→どうでもええわ!
巷じゃどっちの表記が正しいとかくだらない議論も見かけるが、違う言語での発音表記など、どうやったところで土台無理な話なのでどうでもよい。それでも昔の本にはマキシマスと記載されているという人は、マキシマスだけでなく、リバーサイドもリバサイドと表記することを貫いてほしい。(昔のカタログにはリバサイドと記載されている)発音が違うという人はちゃんとそれっぽく「マァクスィマス」と記載してほしい。自分に都合の良い中途半端は駄目である。
ところでおさーんは、最初にMaximusを知ったのがマサズ パスタイムのサイトだった。こちらに敬意を表して、以降マキシマを日本語表記として採用させていただくことにする。
リバーサイドマキシマは、American. Watch. co.グレードなどの時計を除けば、ウォルサムにおけるトップグレードとして人気が高い。また、それぞれのサイズに幅広く設定されており、おさーんが最初に手に入れた0サイズのリバーサイドもマシキマだ。
この時計の製造年度は1910年前後、製造数量は2,811個。初号機よりも少し後に生産されているが、その数は1/3以下とかなり少ない。実のところ、かなり珍しくeBayでも見かけない時計なのだ。大量生産が売りのアメリカ製懐中時計だが、これくらい少なくなると希少性も上がり値段にも影響する。「この値段ならむしろ割安」とおさーんが判断したのもそうした理由からだ。

相変わらずの見事な造りでほれぼれするムーブメント。0サイズ初号機と基本的な仕様は恐らく同じだろうと思う。だが、実際に二つ並べると、ムーブメントの大きさは初号機と倍ほども違う。肉眼ではっきりわかるその大きさの弐号機は、造りの素晴らしさが言葉にならない。
これはマジで凄いわうーむ。12サイズでも見ごたえあるわー。16サイズだとそれはそれはもっとスゲーんだろうな。見てみたいわー16サイズ。←危険な兆候が垣間見える
で、ポケットウォッチデータベースをちゃんと見たら、一番下の注釈にこいつの素性が書いてあったよ。ちゃんとよく見ろよおさーんまったく。
記載によれば、文字盤は14サイズだけどムーブメントは12サイズとちゃんと書かれてた。そして、ムーブメントのベースはモデル1894らしい。では早速とばかりに、おさーん12sのモデル1894リバーサイド・マキシマを検索。もう少し詳しい仕様が判明した。ベースが同じということは中身も同じと考えていいだろう。
以下はそのカタログと仕様だ。(モデル1894 Riverside Maximus)

初号機同様ニッケル無垢の地盤には、23石のルビーとダイヤを贅沢に使い、テンプとガンギはダイヤモンドキャップ(伏石がダイヤモンド)が使われる。また、それぞれの石押さえとして、金無垢のシャトン(上部写真の金色の石押さえ)が使われている。
出荷の際には、温度や等時性に加え5姿勢調整されて出荷される。
2番車はゴールドであつらえたゴールド・トレイン。バイメタルテンプにゴールドチラねじと同じく金無垢のミーンタイムスクリュー(バランス調整ネジ)を取り付け、テンプの上に確実な作動のためダブルローラーを配置。
振り石とアンクルの爪石はサファイアだ。そしてブレゲのヒゲぜんまいやスワンネック型ウォルサム特許の微動緩急針機能といった、精度に関わる部分に惜しげもなく高価な部材と機能を盛り込んである。
スチールパーツは面取りされているとか書かれてるが、ガンギが鉄製と書いてるのでこれだろうか。そしてエナメル製のダイヤルは手書きとの記載だが、これは12sのマキシマの話なので、コロニアルはどうなんだろう。
上記の仕様は、同型ムーブメントのデモル1894の仕様(コロニアルのマキシマはカタログが登録されていなかった)。肉眼で見たところ、センターホイール以外のトレインは材質と質感が異なるようなので、ゴールドトレインはセンターだけかと思われる。
さすがマキシマは文字通りてんこ盛りの高級部材と仕上げのオンパレード。現代の時計はよく知らんが、今でもこんな造りの時計ってあるんだろうか。0サイズ小さな初号機の大きさですら、かかる原価は相当だろうと思うが、12サイズやより大きな16サイズなんてのは、いったいどうなっちゃうのか。
なお、チラねじやトレインにゴールドという高価な部材を使う理由は、初号機の記事を参照していただきたい。現代の腕時計が、見た目の装飾だけにダイヤや金を使うのとはワケが違い、ちゃんとした性能向上の意図も含まれている。なお、ルビーは人工モノな可能性もあるが、人工ダイヤは1990年の技術。もちろんランクは低いだろうが当然ダイヤは天然モノで、それも4つですぞ。
こんなとんでもない造りのアメリカ製懐中時計は、その造りや品質のわりに数も多く、現在でもかなりお求めやすいことを何度も書いた。それゆえ、日本ではアメリカ製懐時計、マキシマクラスを「素人ニワカ向け」と揶揄する言動も目にするが、おさーんは素人ニワカそのものなので全然結構、子供の用に大はしゃぎするのであった。
だが、0サイズと12サイズの二つ所有してしまったことは、同時に多大な危険をはらんでいる。
リバーサイド・マキシマはサイズ展開も幅広く、このほかに6・12・16サイズと、その罠はいたるところに仕掛けられている。この中で特に希少なのは6サイズ。次いで今回の14サイズ。希少な片割れがなんの因果かいとも簡単に手に入ってしまったことは、後のお財布事情に危険をもたらす可能性も高い。
まぁ6サイズはマジで希少で写真でも見たことないし、数量的にも価格的にもどう転んでもどうにもならんのやがな。
だけどね、次は絶対16サイズのレイルロードだヴァンガードだ!←いやなんか危ないやん買う気満々やん!
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初号機の記事において、16サイズのレイルロードが欲しいなと書いてみたが、なんというか、こう、まぁ・・。
とどのつまり、いつものやってもうただなこれ。しかもヴァンガードでも16サイズでもないしさ。まったく、あそこまで前回告ったのにこの体たらく。どうしてこうなるかな。
困ったもんだが仕方ない。
で、今回は何を手に入れたかというと、ぢつは鉄道時計でも何でもなく、またしてもウォルサムのリバーサイドだった。だが、正直詳しい仕様がわからない。一応データベースは検索したうえで、その情報でつい「ポチッとな」してもうた。「間際できっと応札やんこんなの絶対。かなーりお買い得よコレ。」といつもの調子で先に札入れしたら、しっかりそのまま落ちてしまった。たった1回の「ポチッとな」である。うーむ。
前回のリバーサイドはお店で買ったもの。今回はちょっと危険なヤフオク。まだ懐中時計界隈がよく理解できていないおさーん、かなりの冒険だが果たしてどうなのか。
ではいってみようドドン!!!
※以下画像は全て該当個体のヤフオク画像

ウォルサムのリバーサイド。コロニアルシリーズと呼ばれるものだ。
さてこの時計、ウォッチデータベースには14sとサイズが記載されている。14sの大きさは41.5ミリほど。だが、売主に聞いたところ、ムーブメントのサイズは12sらしい。こやつ、文字盤サイズが14sでムーブメントが12sという変わり種らしい。鉄道時計は16sからとなるため、こいつは残念ながら公認鉄道時計ではない。
でも中身の造りは、それに負けず素晴らしいのだと言い切るおさーん。というのも、中身の造りに対し価格がお手頃だったのがやらかした理由だからだ。しかもこれ調べてみたら生産個数かなり少ない。少なくともウォルサムでは結構レアな部類と言ってよい。アメリカ相場ではかなり高いので、落札の瞬間は「これめちゃラッキー!」だった。だが、その後すぐ賢者に戻り、冒頭の悔いをつぶやくわけである。まぁどうしたってお財布地獄だからだ。

ケースには25年保証と書かれている。初号機は20年保証なので素材はこちらの方が金が厚く高級。大きさもかなり変わるのでなおさらだ。

ケースにもウォルサムの社名とコロニアルシリーズの刻印付きの純正ケース。アメリカ製懐中時計は一部の例外を除き、基本純正ケースというものはないのだが、この時計のような規格外のサイズの場合、純正ケースでケーシングされる。ケースはCrescent Watch Case Co.社製で、ウォルサムが依頼して作らせたものかと思われる。
では文字盤を拡大してみよう。

10時上部に汚れがあり、スモセコ部分にほんの少しの欠けがある。あとは7時上にヘアライン。だがヘアラインは肉眼ではほぼ見えず総じてかなり綺麗。これくらいなら全然問題なく、むしろおさーんに取ってはすこぶるキレイだ。加えて文字盤にもコロニアルのロゴ入が入る。これも多分純正だね。よしよしいいじゃんなかなかよ。
では、懐中時計のハイライト、ムーブメント行ってみようドドン!。こいつの中身はさらに素晴らしいぞ!。

さてさて、なんかシリアル映っちゃってるじゃん、面倒だからもうええわ。これで検索すると、時計の仕様はおろか、現在の相場までもれなくわかる恐ろしさ。
相変わらずダマスキン模様がとても美しいムーブメント。こいつは23石のハイグレードモデルになる。ついに来たぜ23石!。
16サイズでもなければレイルロードでもないが、ウォルサムのこのサイズだけで言えば、これがこの時代のトップグレードなはずである。
なお、この時計、鉄道時計に公認はされないものの、サイズや文字盤、レバーセット以外の精度にかかわる機能的な仕様は鉄道規格に準拠している。ただ、この時計のカタログや仕様詳細が出てこないので細部まではよくわからない。
では、アメリカ懐中時計でおなじみの、ウォッチデータベースから仕様を読み解いてみよう。
23石のリバーサイド、コロニアルシリーズというモデルで、グレードはMaximusと書いてマキシマスやマキシマと日本語表記されるもの。
大正から昭和初期のウォルサム日本語カタログを見るとマキシマスと書かれているが、実際の発音上は日本語読みのマキシマスとマキシマの中間くらいか。もうちょっと言うと、マァクスィマスの"ス"が鼻で抜けるような発音が付く感じか→どうでもええわ!
巷じゃどっちの表記が正しいとかくだらない議論も見かけるが、違う言語での発音表記など、どうやったところで土台無理な話なのでどうでもよい。それでも昔の本にはマキシマスと記載されているという人は、マキシマスだけでなく、リバーサイドもリバサイドと表記することを貫いてほしい。(昔のカタログにはリバサイドと記載されている)発音が違うという人はちゃんとそれっぽく「マァクスィマス」と記載してほしい。自分に都合の良い中途半端は駄目である。
ところでおさーんは、最初にMaximusを知ったのがマサズ パスタイムのサイトだった。こちらに敬意を表して、以降マキシマを日本語表記として採用させていただくことにする。
リバーサイドマキシマは、American. Watch. co.グレードなどの時計を除けば、ウォルサムにおけるトップグレードとして人気が高い。また、それぞれのサイズに幅広く設定されており、おさーんが最初に手に入れた0サイズのリバーサイドもマシキマだ。
この時計の製造年度は1910年前後、製造数量は2,811個。初号機よりも少し後に生産されているが、その数は1/3以下とかなり少ない。実のところ、かなり珍しくeBayでも見かけない時計なのだ。大量生産が売りのアメリカ製懐中時計だが、これくらい少なくなると希少性も上がり値段にも影響する。「この値段ならむしろ割安」とおさーんが判断したのもそうした理由からだ。

相変わらずの見事な造りでほれぼれするムーブメント。0サイズ初号機と基本的な仕様は恐らく同じだろうと思う。だが、実際に二つ並べると、ムーブメントの大きさは初号機と倍ほども違う。肉眼ではっきりわかるその大きさの弐号機は、造りの素晴らしさが言葉にならない。
これはマジで凄いわうーむ。12サイズでも見ごたえあるわー。16サイズだとそれはそれはもっとスゲーんだろうな。見てみたいわー16サイズ。←危険な兆候が垣間見える
で、ポケットウォッチデータベースをちゃんと見たら、一番下の注釈にこいつの素性が書いてあったよ。ちゃんとよく見ろよおさーんまったく。
記載によれば、文字盤は14サイズだけどムーブメントは12サイズとちゃんと書かれてた。そして、ムーブメントのベースはモデル1894らしい。では早速とばかりに、おさーん12sのモデル1894リバーサイド・マキシマを検索。もう少し詳しい仕様が判明した。ベースが同じということは中身も同じと考えていいだろう。
以下はそのカタログと仕様だ。(モデル1894 Riverside Maximus)

初号機同様ニッケル無垢の地盤には、23石のルビーとダイヤを贅沢に使い、テンプとガンギはダイヤモンドキャップ(伏石がダイヤモンド)が使われる。また、それぞれの石押さえとして、金無垢のシャトン(上部写真の金色の石押さえ)が使われている。
出荷の際には、温度や等時性に加え5姿勢調整されて出荷される。
2番車はゴールドであつらえたゴールド・トレイン。バイメタルテンプにゴールドチラねじと同じく金無垢のミーンタイムスクリュー(バランス調整ネジ)を取り付け、テンプの上に確実な作動のためダブルローラーを配置。
振り石とアンクルの爪石はサファイアだ。そしてブレゲのヒゲぜんまいやスワンネック型ウォルサム特許の微動緩急針機能といった、精度に関わる部分に惜しげもなく高価な部材と機能を盛り込んである。
スチールパーツは面取りされているとか書かれてるが、ガンギが鉄製と書いてるのでこれだろうか。そしてエナメル製のダイヤルは手書きとの記載だが、これは12sのマキシマの話なので、コロニアルはどうなんだろう。
上記の仕様は、同型ムーブメントのデモル1894の仕様(コロニアルのマキシマはカタログが登録されていなかった)。肉眼で見たところ、センターホイール以外のトレインは材質と質感が異なるようなので、ゴールドトレインはセンターだけかと思われる。
さすがマキシマは文字通りてんこ盛りの高級部材と仕上げのオンパレード。現代の時計はよく知らんが、今でもこんな造りの時計ってあるんだろうか。0サイズ小さな初号機の大きさですら、かかる原価は相当だろうと思うが、12サイズやより大きな16サイズなんてのは、いったいどうなっちゃうのか。
なお、チラねじやトレインにゴールドという高価な部材を使う理由は、初号機の記事を参照していただきたい。現代の腕時計が、見た目の装飾だけにダイヤや金を使うのとはワケが違い、ちゃんとした性能向上の意図も含まれている。なお、ルビーは人工モノな可能性もあるが、人工ダイヤは1990年の技術。もちろんランクは低いだろうが当然ダイヤは天然モノで、それも4つですぞ。
こんなとんでもない造りのアメリカ製懐中時計は、その造りや品質のわりに数も多く、現在でもかなりお求めやすいことを何度も書いた。それゆえ、日本ではアメリカ製懐時計、マキシマクラスを「素人ニワカ向け」と揶揄する言動も目にするが、おさーんは素人ニワカそのものなので全然結構、子供の用に大はしゃぎするのであった。
だが、0サイズと12サイズの二つ所有してしまったことは、同時に多大な危険をはらんでいる。
リバーサイド・マキシマはサイズ展開も幅広く、このほかに6・12・16サイズと、その罠はいたるところに仕掛けられている。この中で特に希少なのは6サイズ。次いで今回の14サイズ。希少な片割れがなんの因果かいとも簡単に手に入ってしまったことは、後のお財布事情に危険をもたらす可能性も高い。
まぁ6サイズはマジで希少で写真でも見たことないし、数量的にも価格的にもどう転んでもどうにもならんのやがな。
だけどね、次は絶対16サイズのレイルロードだヴァンガードだ!←いやなんか危ないやん買う気満々やん!
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コメント
コメント一覧 (7)
今おさーんさんがどれほど懐中時計にハマっているかが良く分かる記事でした。私も懐中に興味はあるんですけど、なかなかそっちまでは手が回らないので、今はおさーんさんの記事を読んで勉強しつつ、その日に備えたいと思います。昔は懐中に関する書籍もいくつか出ていて、持ってたんですけどねぇ…捨てなきゃ良かった^^;
おさーん
が
しました
おはようございます。いつもありがとうございます。
m(__)m
そうなんです。知らないことばかりですし、また、「こんな世界があったのねー」と楽しいです。アメリカ製は欧州製に比べ情報量が多いのと、少なくとも真贋問題とは無縁なので素人にとても優しいです。
知ったことはおいおいメモとして記事化していこうと思っているので、もしお時間あればまた覗いてやってください。
おさーん
が
しました
コロニアルシリーズでありながら、スリーサイン、更にリバーサイドのマキシマス!
雲上ムーブでありながら、精度・豪華・盛りだくさんの機能!
三個目は、ダイア受け???
私もほしいです!
おさーん
が
しました
コメントありがとうございます。😀
これもホントラッキーでした。コロニアルシリーズって、未だにこれ以外見たことないんです。この後販売された薄型のColonial-A Maximusならばわりと見かけるのですけど。
造りはベースのModel1894 Riverside Maximusに準じてますが、とても贅沢でした。
ホントこの時代のアメリカ時計の造りは凄いですね。もうびっくりです。
おさーん
が
しました
おさーん
が
しました
コメントどうもありがとうございます。初めまして。
コロニアルシリーズのMaximusお持ちなんですね。それは素晴らしい。
これ、ホント珍しいみたいですね。私もこれを手に入れてから、自分以外の個体見たことないんですよ。
お持ちの時計、文字盤はMaximus専用文字盤でしょうか。私のはコロニアルの文字盤ではありますが、Maximus専用文字盤ではないんですよね。
さて、コロニアルシリーズですけど、多分Model1894と併売されてて、アップデートがそのまま適用されてるのではないかと思っています。旧ムーブメントから始まり、新ムーブメントに切り替わった後、そのままパーツのアップデート(ダウングレードも)が行われたようです。
コロニアルシリーズはもうひとつ旧ムーブメントのRoyalも持っているのですが、こちらも造りはとても良いです。しかも旧ムーブメントですから尚更ですね。
現在、更新は少しお休みしていますが、まだご紹介できる時計は珍しい物も含め色々あります。是非今後もコメントいただければと思います。
懐中マニアの方からコメント頂くのは少ないので、私も嬉しいです。
今後とも、よろしくお願いします。
おさーん
が
しました
お返事ありがとうございます。私の子は針、文字板は専用の物だと思います。しかし、入手した時に秒針の飾りが折れてしまっていたので入手に苦労しました。
やはりModel1894の仕様変更に引っ張られるみたいですね。Model1894はシャトンがネジ止めで無くなったり緩急針が変わったりとしたみたいなので影響は受けますよね
おさーん
が
しました