オールドセイコーの高級品は高騰しまくっており、利確のためか最近SロードやLロードといった最初期が多く出回るようになった。Lロードも相場が形成されてきたようでなによりだが、先日のSロードはホント驚いた。確かに程度はかなり良いが、あそこまで値段行くかねしかし。(驚きの362,111円)
このブログ開設して初めてコメントいただいて以来、ずっとお世話になりっぱなしで敬愛させていただいているヤスさんがブログに書いてたけど、あれはSD文字盤マークの無い最初期のさらに初期だった。それがここまでなせる業なのだろうか。とにかくもうSロードは絶対買えん。いくらなんでも20万超えたら無理ですわ。
といいつつ、この数か月アクセス件数のトップを爆走するのは、ロードマーベルの最初期から中期までを解説した重箱記事。たいしたアクセス件数じゃないから絶対関係ないけど、もしあれがまずかったらどうしようとか震えるおさーん。→完全な自惚れ

とまぁ昨今の頭が痛いオールドセイコーのオークション事情は置いといて、今回は懐中ネタである。
ちなみに懐中モノは嬉しいことに影響は全くなく、むしろアメリカ物においては、年々少しづつ価格が下がっている気がする。おさーんの懐事情では絶対手に入れられないはずの銘品が、うっかり手に入ってしまったりとラッキーな状況である。造りとか現代時計と雲泥の差な逸品が、こんな値段でホントにいいのかという幸せをかみしめるおさーん。
そのうちパテックの金無垢とか手に入らんかと思ったりするが、さすがにまだ厳しいわな。

さて、ここまで2つ手に入れたウォルサムの懐中時計だが、おさーんがアメリカ製懐中時計に足を踏み入れた際に使った情報源を少しご紹介しておこうと思う。素人に強い味方となる情報源は無くてはならない存在。特にデータベース系はとても便利。

◆アメリカ製懐中時計の概略を知りたい
  • マサズパスタイム「懐中時計講座」
    アメリカ製懐中時計の概略を知るのに最もとっつきやすく、とても参考になる記事多数。ヤフオクの商品説明や多くのブログなどに、引用記載もされずそのまま丸写しされているケースも多い。アメリカ製懐中時計を全く知らないならば、最初にまずは懐中時計講座がお勧め。サイト全体はアメリカ物に限らず、懐中時計入門者にお勧めの情報たっぷり。

  • TIMEKEEPER 古時計どっとコム 「アンティーク懐中時計」
    懐中時計の記事がある。各種資料には、ウォルサムのカタログなど貴重な資料もあり、みているだけでも参考になる。以前からあるかなり有名なサイトだが、現在もこまめに更新されていのが凄い。

  • 機械式時計研究会ザ・懐中野郎
    既に更新は停止されているが、懐中時計全般に渡り豊富な情報が多数掲載されている。欧州製の記事が多くアメリカ物は少ないが、懐中時計全般としてみるととても面白く興味深い。特定のテーマごとに整理されているわけではなく、流し読みしていくのに良いサイト構成。

◆アメリカ懐中時計の仕様が知りたい
  • POCKE WATCH DATABASE
    アメリカ製懐中時計のシリアルナンバーで時計の仕様が確認できる。その情報の細かさは特筆すべきもの。得られる情報は、基本的な仕様にとどまらず、直近の取引価格から、業者仕入・小売といった価格相場やカタログまで知ることが出来る。加えて時計の固有情報だけでなく、アメリカ製懐中時計に纏わるあらゆる情報がギッシリ詰め込まれたデータベース。アメリカ製懐中時計を見るときは、真っ先検索するデータベースだ。
    なお、2021年7月より、相場データの閲覧が有料となった。くくっ、痛いところを突いてきよる。おさーんはまんまと罠にはまり有料会員である。だってこれ見れないと、きっと痛い目みるもん。

  • NAWCC(全米時計蒐集家協会)内フォーラム
    サイト全体に様々な情報がひしめいているが、フォーラムにとても役立つ情報がてんこ盛り。ホント本場の蒐集家の方々はすごい。わからないことがあると、googleなどから ”キーワード nawcc” で常に検索している。日本にも支部がある。(古典時計協会
さて、上記で一番最初に紹介したマサズパスタイムだが、このお店はかなり著名なお店で、日本で懐中時計を調べていくと、必ずここに突き当たる。並ぶ商品は素晴らしく、単なる分解&注油の整備ではなくフルレストアされた完全な状態のものばかり。(最近は希望に応じて現状販売他も行っている)また過去に「修理、魅せます。」という「Wiiの間」で公開されていた番組に取り上げられているようだ。こちらのリンクも記載しておこう。なお、この番組はとても良質で、ほかのテーマもすべて観てしまったおさーん。



マサズパスタイムの商品はフルレストアが基本なので、そもそも現状販売や通常のOHとはレベルが異なる。フルレストアなので高額なのは当たり前なのだが、一度はここで完全モノを購入したいなと切に思うおさーん。まずはお金貯めて手持ちのメンテナンスからだな。きっと手を入れるべきところを確実に指摘してくれると思う。

◆アメリカ製懐中時計を購入してみようと思ったら
まぁとにかく好きなものを買えばよいのだが、おさーんがとったやり方を少しだけ記載しておく。
原資が限られる人向けでリスクを負うことを厭わず、うまくいったらめちゃラッキーなやり方なのでお勧めしない。
  1. まずは範囲を絞り込む
    ド素人は最初に知識を付ける。なんでもいいからとにかく何かひとつに絞り込む。範囲は狭ければ狭いほど良い。絞り込んだらまずはそのひとつを徹底的に調べとにかく知識を付ける。
    よくわからんので絞り込めない人は無条件にウォルサムをお勧め。その理由は以下2点で、初心者にも優しい。
    ・とにかく現存する時計の数が日米共に圧倒的に多い
    ・いろいろ調べる際に情報が拾いやすい

  2. とにかくモノを見て調べる
    eBayやヤフオク、その他ショップなどなんでもよい。絞り込んだ時計の売り物を探し、画像を実際に見てPOCKET WATCH DATABASEで素性を検索することをとにかく繰り返す。毎日繰り返し確認&検索でモノを見る目を少しでも育てる。とにかく数をこなすのが早道。相場観や高いものと安いものの違いがなんとなく分かってくる。

  3. 試しにひとつ買ってみる
    最初のひとつはお店で購入するのが良い。使うつもりなら整備されているものが良い。現状販売はヤフオクとさして変わらない(まだ確実に動くだけ救い)。リスクを享受しヤフオクで現状品を購入するのもよいが、基本的に値がついたゴミの山で当たりのないくじ引き。当たり引くには相当な知識と見た目で判断できる眼力要なので、結局初心者には無理。
    eBayはヤフオクよりまだマトモだが、値段は適正化されており、バカみたいに安いものはない。なお、どちらで購入しても動かすなら整備必須。実用レベルまで整備をすると10万くらいの出費はあたりまえと思って買うこと。よく、安くて腕の良いところを見つければ良いなどと嘯く適当な奴がいるが、懐中時計でそのようなところを見つけるのは、時計を見つけるより数倍難しい。整備は腕時計ならなんでもOKでも懐中は断られることが多い。懐中時計は時計の分解組み立てに加え、修復技術・部品製作技術・専用工具(旋盤等)がないと仕上げられないことが多いため、面倒で敬遠されるのだろうと思う。
    ヤフオクやeBay現状で現状品を狙う場合、最初のうちは以下に留意。

    ・シリアルナンバーがわからない、ムーブメントが見えないものには手を出さない
    ・ムーブメントが汚いもの、文字盤の損傷(割れ・欠け)が酷いものには手を出さない
    ・動かないもの、ジャンクには手を出さない