結構集まったマキシマだが、未だ2つほどが裸のままである。
ケースをなんとかしようとした挙句、墓場行きとなったのは前回記事でも記載したが、そのうちのひとつ、銀時計のケースを一時しのぎでつかってみようという企画がこちら。
ではドナーとなるブツのご紹介だが、まぁこれ前回書いたね。墓場行きシリーズに記載したジャンクである。

えー、WalthamのModel1894、グレードはNo.220というやつだ。12sだが15石なのでちょっとした時計である。製造年度は1903年頃で、このグレードの総生産個数は817,280個とまぁとんでもない数量である。120年前だぞホント。単なる1つのモデルでこの数量とは恐ろしい工業力。
前回書いた通り、これはジャンクなのでムーブメントは死んでるが、まさかケースも死んでるとはまったく。
だがまぁせっかくの銀時計だし、普段使いは無理だけど、動かして時刻設定するくらいなら問題ないので、1894マキシマにセットしてみることにした。
というわけで、ムーブメントのセットはいつも通りの手順で実施。もともとセットされていたムーブメントもModel1894と同型だから、すっぽり嵌るのは言うまでもない。
というわけでインストール後の状態がこちら。

銀無垢ケースはこれが初めてなおさーん、なかなかよしである。
このケース、上の写真からはわかりにくいが、これまたおさーん初のスイングアウトケース。
ムーブメントが竜頭ごとすっぽりと外れる仕掛けだ。
ムーブメントを見るには、まず文字盤側の蓋をコジアケで開ける。

文字盤9時側にヒンジが付いており、3時側についている溝にコジアケを入れてクイっとひねると、竜頭ごとヒンジ側に開く仕掛け。

ムーブメント側の裏蓋には、"0900"と”S"の刻印が彫られている。また、”S.W.C.CO.” の社名刻印が打たれていた。”Star Watch Case Company" で造られた、いわゆるコインシルバーケースというシロモノだ。

シルバーのケースは、含有量が数字で表されるか呼び名が記される。
というわけで、"0900"の刻印が刻まれた、コインシルバーケースに納まる1894マキシマ。このケース、四つバネがおかしいと思われ、竜頭が押し込まれた状態でロックできないだけでなく、さらに巻き真ごとすっぽ抜けそうな勢いである。→抜けてしまうわけではない
竜頭が押し込まれた状態で固定されないので、ゼンマイを巻くときには竜頭を押し込まないといけない。加えて通常の状態では竜頭が押し込まれていないので、竜頭に触れると時分針が動いてしまうわけだ。
時計をポケットに入れておくと、勝手に時分針がずれちゃって使い物にならないのであった。
加えて、ムーブメント側リングを固定しているヒンジがかなり心もとない。これはそのうちちぎれそうな気配だぞ。
まぁ所詮ジャンクはジャンクか。コインシルバーなんで少しもったいないなぁ。直せんかなぁこれ。
だが、裸で置いとくよりはよいので、当面このまますごしてもらうとしよう。

ケースにセットしたので、竜頭巻いていつものアプリで簡易歩度測定を行ってみた。
結果は、ダイヤルアップでマイナス40秒ほど、ダイヤルダウンでマイナス60秒ほどの日差。結構微妙なところであるが、大きな故障はないかもしれない。もしかしたら天真とか作り直さなくてもいいかも。これもいつかメンテに出して復活させたいなと思う次第。
あ、ちなみに抜き取ったジャンクなムーブメントは、文字盤がはずれていたのだが、ムーブメントの横にある小さなネジを締めることで、文字盤を固定できた。よってこのまま保管することにした。これは前回書いたように、分解して構造確認の予定。
文字盤ってこんな風に固定されてるんだね、勉強になったわ。
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ケースをなんとかしようとした挙句、墓場行きとなったのは前回記事でも記載したが、そのうちのひとつ、銀時計のケースを一時しのぎでつかってみようという企画がこちら。
ではドナーとなるブツのご紹介だが、まぁこれ前回書いたね。墓場行きシリーズに記載したジャンクである。

えー、WalthamのModel1894、グレードはNo.220というやつだ。12sだが15石なのでちょっとした時計である。製造年度は1903年頃で、このグレードの総生産個数は817,280個とまぁとんでもない数量である。120年前だぞホント。単なる1つのモデルでこの数量とは恐ろしい工業力。
前回書いた通り、これはジャンクなのでムーブメントは死んでるが、まさかケースも死んでるとはまったく。
だがまぁせっかくの銀時計だし、普段使いは無理だけど、動かして時刻設定するくらいなら問題ないので、1894マキシマにセットしてみることにした。
というわけで、ムーブメントのセットはいつも通りの手順で実施。もともとセットされていたムーブメントもModel1894と同型だから、すっぽり嵌るのは言うまでもない。
というわけでインストール後の状態がこちら。

銀無垢ケースはこれが初めてなおさーん、なかなかよしである。
このケース、上の写真からはわかりにくいが、これまたおさーん初のスイングアウトケース。
ムーブメントが竜頭ごとすっぽりと外れる仕掛けだ。
ムーブメントを見るには、まず文字盤側の蓋をコジアケで開ける。

文字盤9時側にヒンジが付いており、3時側についている溝にコジアケを入れてクイっとひねると、竜頭ごとヒンジ側に開く仕掛け。

ムーブメント側の裏蓋には、"0900"と”S"の刻印が彫られている。また、”S.W.C.CO.” の社名刻印が打たれていた。”Star Watch Case Company" で造られた、いわゆるコインシルバーケースというシロモノだ。

シルバーのケースは、含有量が数字で表されるか呼び名が記される。
- シルバー925(含有率92.5%)→ スターリングシルバー:”STARLING" 刻印
- シルバー900(含有率90.0%)→ コインシルバー:"COIN" 刻印
※ほかにもシルバ―950(含有率95%)もあったりする
というわけで、"0900"の刻印が刻まれた、コインシルバーケースに納まる1894マキシマ。このケース、四つバネがおかしいと思われ、竜頭が押し込まれた状態でロックできないだけでなく、さらに巻き真ごとすっぽ抜けそうな勢いである。→抜けてしまうわけではない
竜頭が押し込まれた状態で固定されないので、ゼンマイを巻くときには竜頭を押し込まないといけない。加えて通常の状態では竜頭が押し込まれていないので、竜頭に触れると時分針が動いてしまうわけだ。
時計をポケットに入れておくと、勝手に時分針がずれちゃって使い物にならないのであった。
加えて、ムーブメント側リングを固定しているヒンジがかなり心もとない。これはそのうちちぎれそうな気配だぞ。
まぁ所詮ジャンクはジャンクか。コインシルバーなんで少しもったいないなぁ。直せんかなぁこれ。
だが、裸で置いとくよりはよいので、当面このまますごしてもらうとしよう。

ケースにセットしたので、竜頭巻いていつものアプリで簡易歩度測定を行ってみた。
結果は、ダイヤルアップでマイナス40秒ほど、ダイヤルダウンでマイナス60秒ほどの日差。結構微妙なところであるが、大きな故障はないかもしれない。もしかしたら天真とか作り直さなくてもいいかも。これもいつかメンテに出して復活させたいなと思う次第。
あ、ちなみに抜き取ったジャンクなムーブメントは、文字盤がはずれていたのだが、ムーブメントの横にある小さなネジを締めることで、文字盤を固定できた。よってこのまま保管することにした。これは前回書いたように、分解して構造確認の予定。
文字盤ってこんな風に固定されてるんだね、勉強になったわ。
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メーカー・モデル:Waltham Riverside
製造年:1902年
モデルナンバー:Model1894
モデルナンバー:Model1894
グレード:Maximus
生産数量:9,863個
生産数量:9,863個
キャリバーナンバー:12075837(手巻)
サイズ:12s(39.79mm)
石数:21石
ムーブメントタイプ:オープンフェイス
ムーブメントセット:ペンダントセット
振動数:18,000/時(5振動)
石数:21石
ムーブメントタイプ:オープンフェイス
ムーブメントセット:ペンダントセット
振動数:18,000/時(5振動)
ケース:Star Watch Case Company製 コインシルバースイングアウトケース(オープンフェイス)
文字盤:ダブルサンク・エナメル文字盤
文字盤:ダブルサンク・エナメル文字盤
コメント
コメント一覧 (2)
私が昔買った個体では、ネジが紛失してて別のジャンク個体から補充したことが(汗)
スイス製なんかだと、ネジの鍔部分に丸くカットを入れた特殊ネジを使う場合も多いですね。
この場合は裏蓋を開けた時に見える、地板部分にネジが有るので簡単に分かるのですが・・・
なお、このネジが紛失してる場合は最悪だと全く別の時計から取った文字盤の足を折り、無理やり接着剤で張り付けてる可能性があぁ・・・(引っかかった経験アリ)
19世紀中盤以前の時計だと、だいたい文字盤の足に穴開けてクサビで止めてます。
(英国は頑固に19世紀末までクサビ仕様が多いですが)
後は金属製文字盤をキャップみたいに機械にかぶせる方式とか、文字盤側から直にネジ止めって奴も・・・
(こちらは大体スイス~フランス系。1800~1850年頃の薄型シリンダー脱進機タイプで見かけます)
長々と蘊蓄ですみません。
おさーん
が
しました
いつもありがとうございます。
はい、ネジは付いてました。
アメリカはどれもほぼ同じだし、ネジは流用効くからいいですが、欧州は大変ですね。
どれもほぼ一点モノじゃないですか。
修復したら高くつきそうですね。
こういうところが、アメリカとそれ以外の値段につながっているのかもしれないですね。
修復しやすいアメリカ製とほぼ手作りな欧州製と言ったところでしょうか。
勉強になります。貴重な情報ありがとうございます。
おさーん
が
しました