さてさて、今回はこいつを紹介してみようと思う。
なぜだか今回はセイコーシャリオ。古いっちゃ古いが非常にありふれた銘だ。なぜにこいつだったのか。

シャリオに搭載されている機械式ムーブメントはCal.2220Aというキャリバーコード。24石の機械式手巻きムーブメントだ。
そして、「カタログから見たセイコー機械式腕時計 2」で記載したが、カタログ上ではダイバーを除くと、シャリオは最後まで残った紳士用機械式腕時計のひとつだ。

そんなバックストーリーをおさーんは見逃せない。優先度は低いが、シャリオは暇を見つけ探していた時計のひとつだった。

シャリオには男性用と女性用の両方がラインナップされており、モデルバリエーションがとにかく多い。また、途中からクオーツと機械式が併売され、機械式は手巻きが79年までカタログに掲載された。

ラインナップの多いシャリオは、現在もデッドストックがあまた多数。それこそ少しお金を出せば、いつでもビカモンを手に入れられる。

おさーんは、数種類の文字盤に絞り込んで気長に探していたが、今回はちょっと変わったものが手に入った。

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こんな文字盤あったんかい。しかも黒とかまたリダンか!と思いがちだが、これでちゃんと純正カラーなのだった。

カタログにもこのフェイスでしっかり掲載されている。だが、販売期間がちょっと短い。
この時計、とにかくシャリオの中では群を抜いて文字盤とインデックスが気に入っていた。なにより黒文字盤にローマ数字インデックスが良い。

そしてもうひとつ、このシャリオはちょっと高級なシャリオなのだ。

ケース素材がSSでもSGPでもなく、珍しいシルバーなのだよ銀時計。(ただし裏蓋はSS)
だが、銀の含有度は88.5%(おそらく)と低く、いわゆるスターリングシルバーやコインシルバーなどよりも劣る。セイコーシルバーとでも言うか、まぁそんな感じ。

一時期のシャリオでは、この素材を使った時計がちょい高級なシャリオとして少数ラインナップされていた。この文字盤以外にもいくつかシルバーケースが販売されている。

シャリオ
※「セイコーWATCHカタログ '76 Vol1」より引用

裏蓋を見ると、素材刻印がわかると思う。少なくとも持っているオールドセイコーではシルバーはこれのみだ
SILVER885と記載があるので、含有度が88.5%ではないかと思うわけだ。。

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含有度が低いとはいえSILVERなので、金属自体が柔らかいのだろう。この個体にはかなりの傷がある。
だが、ある意味仕方ない話である。だから銀の含有度がやや低いでのはないかと思う。
さらに含有度の高いスターリングシルバーでは、こうしたケースは柔らかすぎて結構えらいことになるだろう。

この個体、キズのせいもあってか、その分お値段もお手頃であった。以前2度ほど参戦したかなりキレイな個体、そりゃもうどっちも爆上げですよお値段。シャリオにそこまで出せんからおさーん。

では、次にCal.2220Aについて見てみよう。といいつつ、シャリオはとてもありふれた時計。加えてCal.4420は意外に古く、シャリオ以前から販売されているムーブメント。
こうしたありふれたものは、コレクターもさほど目を向けず、結果ほぼ情報が出てこないのが鉄板。

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と言うわけで、ネットで情報が拾えないならばセイコー謹製「ウォッチ部品カタログ」だ。結構なお値段の資料だったから、こういう時にでも使わんと出番がない。

男女共用ならば、機械はきっと女性モノだろうと、No.1カタログの女性用から探してみた。ビンゴでしたわしっかりあったわ持っててよかったフルセットというところか。

この時計に搭載されるCal.2220Aは派生キャリバー。17Jと24Jの2種類があるらしい。
元となった基礎キャリバーはCal.2202Aというものだそうな。

加えてどちらのキャリバーも8振動の高振動機だぞハイビート。
おぉそうじゃったか!おぬし、かのハイビート一族か!

確か古い販売カタログのCal.2220系搭載機には、「ハイビート」と書かれてた記憶があった。もしやと思ったがホントにそうだった。
女性モノということもあり、かなーりちっこい機械だ。文字盤に付くマークも女性物だから製造が亀戸ということか。

なお、残念ながらこの時計の裏蓋はちょっと特殊で、持っているコジアケやドライバーでは開けられなかった。
アンティーウォッチマンに、同様な銀ケースの個体が掲載されていたので、そちらのムーブメント画像をサンプルで引用させていただく。

※画像クリックでアンティーウォッチマンの商品説明サイトへリンク
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アンティーウォッチマンより引用(Cal.2220Aサンプル画像)

元々男女兼用で、分類は女性物キャリバーということもあってか、これまで目にしたことのない造りのムーブメント。製造は文字盤にマークがついてることからわかるように亀戸製だ。24石というのもおさーんにとっては珍しくこれが初物。

セイコー機械式腕時計のトリを飾るひとつであるCal.2220A。
ありふれたムーブメントだが、コレが機械式オールドセイコー最後のうちのひとつと思えば、手元に置いておくのも良いかと思う。

先に書いた通り、Cal.2220A搭載機は最終モデルでも40年以上のオールドだ。だが、ありふれた時計なのでデッドストックからお手頃系までなんでもござれ。今でもたやすく手に入る。

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古き良き時代の最期のひとつ。おまけにハイビートとくれば、1本くらいお手元にCal.2220Aはいかがでしょうか。

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セイコー シャリオ
製造年月:1976年3月
モデルナンバー:Ref.2220-3560
キャリバーナンバー:Cal.2220A(手巻)
ペットネーム:セイコー2220
石数:24石
振動数:28,800回/時(8振動)
ケース:SILVER885
文字盤:AD