えーひさびさの古時計シリーズである。
今回は、ロードマーベルの後期ロービートモデル。Ref.5740-0010だ。

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文字盤を見ていただくとわかるが、このあたりから社名ロゴが今に続く書体のSEIKO表記となり、見た目がぐっと現代風になる。
逆に6時上のペットネームロゴは従来通りの筆記体となるため、若干ちぐはぐな気もする。だが、実物を目の当たりにすると、これはこれで思ったよりも悪くない。

この時計、文字盤やインデックスに軽度の劣化も見られるが、この時計が由緒正しき一族の一員となれば、ぬかりなく手に入れておく必然性は言うまでもない。

だが、「はまぐりバカ」のおさーんにとって、このあたりのモデルになると、いくら必然であろうとも、今すぐ是非ともどうしてもといった切羽詰まった話でもない。従って、地道に長い目で投網を掛け、よさげな個体を狙っていた。
入手できたものはすこしくたびれた個体となるが、今回これにご縁があったというわけだ。

さて、再三書き倒してきたが、ロードマーベル後期は、ハイビートのロードマーベル36000に加え、ロービートに3つのモデルコードが存在する。最も最初に発売されたものが既に手に入れたRef.5740-1990。こちらは非防水ケースとなり、SSに加え金張りと金無垢ケースを纏うモデル。

あとの二つは今回手に入れたRef.5740-0010と、バーインデックス・アラビア数字の2種の文字盤をラインナップに持つ、ロービートのRef.5740-8000。側素材どちらもSSとSGPだ。

また、このモデルからロードマーベルは防水ケースとなった。そして、この時代のセイコー防水ケースといえば、タツノオトシゴ裏蓋である。

では、タツノオトシゴをみていただこう。

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※Ref.5740-0010裏蓋

タツノオトシゴ裏蓋はRef.5740-8000にも使われているが、今回手に入れたものとRef.5740-8000とでは刻印の加工が異なる。

写真ではわかりにくいが、比較のために、

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※Ref.5740-8000の裏蓋、Ref.5740-0010の裏蓋とは仕上げが異なる

上記2モデルの裏蓋画像と比べてみるとわかるが、Ref.5740-8000のタツノオトシゴ刻印は彫りが浅く(というか表面仕上げの域)、経年劣化で擦り切れてしまったりすることも多いのだった。

なお、後期ロードマーベル全体については、以前の記事で解説しているので、内容についてはこちらを見ていただきたい。



さて、この時計に搭載されるムーブメントは、秒針規正が付いたロービートだ。
ロードマーベルの後期ロービートに搭載されるムーブメントは、Cal.5740Aからスタートし、途中からCal.5740Bに切り替わった。Cal.5740Bは、造りはそれ以前と大きく変わらないが、5.5振動のムーブメントになる。

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というわけで、どんな機械が詰まっているのか楽しみに裏蓋を開けたのだが、おぉ残念。こいつはCal.5740Aのようだ。Cal.5740Bが詰まってればロードマーベルのムーブメントはフルコンプだったのだが、これはまたの楽しみとしておこう。

ムーブメントには機械番号が刻印されており、微動緩急針が実装される。機械番号の刻印はこのあと販売されるCal.5740Bで打ち止めとなる。この後の最終モデルとなるCal.5740C(ロードマーベル36000)は機械番号が無くなる。
また、Cal.5740Cを搭載するロードマーベル36000は、JDM(日本国内専用モデル)ではなく海外にも輸出された。

で、ここでおさーんちょっとした違和感に気づく。
これさー、三番車(だと思う)の石の上にダイヤフィクスの留め金ないじゃんさ。もー何やってくれてんのよ。OHとかで部品飛ばしちゃったかこれ。
これ、部品今でもあんのかな。どれにでも使われているみたいだからなんとかなるかもな。

SEIKOウォッチ部品カタログで調べてみると、ダイヤフィクスそのものはムーブメントで異なるようだが、石押さえの留め具は、バネという名称で各種ムーブメント共通の汎用部品らしい。
パーツコードは015113で、どの時計もすべて同じ品番だった。これならおそらく今でも入手可能な気がする。あぁ良かった。

ま、オーバーホールの際に時計屋さんにお願いしてみよう。
ちなみに、この時計は現時点でダイヤルアップ-9秒、ダイヤルダウン+5秒とかなり優秀。これはなかなかとばかりに、連続着用してみた。夜間は平置きし、ゼンマイ巻きつつ3日間連続稼働後の結果、3日後の誤差なんと2秒。これは凄いめちゃめちゃ優秀。
このまま使っても大丈夫そうだが、OH歴は不明なので、まぁそのうちメンテも考えておこう。

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さて、ロードマーベルも、最初期のSロードを除くと、あとはRef.l5740-8000のロービート2種を残すのみとなった。ここまで集めたロードマーベルもこれで13個目(ドナーキャリバー含む)と、我ながらバカス。ほんとあきれるわ自分でも。

残る2種のロービートは、数も少なく入手困難な代物だが、いつか入手できればなと。
こちらも気長にのんびりやればいいかと考えている。

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セイコー ロードマーベル(後期)※秒針規正付き
製造年月:1966年3月
モデルナンバー:Ref.5740-0010
キャリバーナンバー:Cal.5740A(手巻)
ケースナンバー:なし
ペットネーム:LMK
石数:23石
振動数:18,000回/時(5振動)
ケース:SS(防水)
文字盤:AD文字盤