もうこうなると完全にネタの域である。今回のやらかしたネタは4個目。
とくれば「はまぐり」並みに被りまくっているウォルサムのヴァンガード。
もういいからほっといてー。
まったく懐中時計は表だけ見るとどれも同じで華やかさに欠ける。
だがこいつはある意味初物である。→どうでもいい初物
そう、これインジケーターがない普通のヴァンガード。
初の逸品なのだよぉぉぉぉぉーだから許して。
そっかやっぱどうでもいい話か。
◆事の経緯
ことの顛末としては、(ここで早くもいつもの言い訳が始まる)この日この時間、数分遅れで2個のヴァンガードが落札されようとしていた。
先に終了するのがこいつ。そしてもうひとつは、かのインジケーター付き。
ネタとしてはインジケーターの方が良いのだが、インジケーター付きが同時刻にあったからか、この時計お安く並んでおった。
そこでおさーん、これで落ちるなら普段使いにあってもいいわなぽちー。
あれ?一撃で最高額になってもた。
・・・数分後。
え?あれ?そのまま落ちるの?あと1分よ?いいの?みなさんいいんですかー?あのヴァンガードがこんなお値段ですよー!知りませんよー!→みなさんインジケーター付きに集中
ヤフオクからメールぴろん!→おめでとうございます! 商品を落札しました!
あかん落ちてもた。うー死ぬほど安いがコレはあかん。
◆日本国内のヴァンガードが死ぬほど安い
いやなんか最近ヴァンガードが本当に安いんだが。
eBayだと程度普通(普通はそこそこ汚い)で現状モノ相場$350-$400くらいが現状品の相場だ。今回入手額の倍以上である。即決や奇麗なものだと$500-$600にもなるのだよまったく。
ヴァンガードはハイグレードながらとにかく数がある。マキシマに比べさほど引けを取らない造りなのに、日本のこの価格はコスパが過ぎる。
加えて、インジケーター付きになると日米の価格差はさらに広がる。同じインジケーター付きなのに、その価格差は軽く3倍以上だ。恐ろしことである。だが日本で売られてる状態は知らん。
なお、インジケーター付きはヴァンガードでも稀少と言われている。いや実際eBayでは希少なのだ。
なのにヤフオクにはインジケーター付きがバンバン出てくる。下手すりゃ標準品と同数くらい。
日本では希少でもなんでもなくなりつつある。
となれば、同時にインジケーター付きが出品されているなら、どうしたってそちらに目が向かうのはやむを得ないだろう。
ちなみに、同時刻に終了したもうひとつのインジケータ―付き、こちらの10Kほど上で落札されてた。ならばマジバカスの4つ目でもあっち行った方がよかった。もう呆れるほど安い。ありえん。
◆文字盤と針
気を取り直して、今回入手した時計の状態をご紹介。
文字盤はきれいで、エナメル光沢も残っている。8時に長めのヘアライン1本。1時に短めのヘアライン1本。4時にも1本あるがこれはキズミで見ないとわからないレベル。
レバーセットな割に文字盤の状態は結構良い。針は長針の先に若干の錆びがあるが、以外はキレイな青焼き。これも悪くない。
◆ムーブメント
このムーブメントは整備を行っているとのことらしい。へー。→そんな寝言微塵も信じるわけがない
その証拠に整備後の歩度は1分なんだと。ほー。100年前の懐中時計は1分くらいは当たり前なんだと。はー。それくらいならむしろまともなんだと。ふーん。
整備済みでそんな精度しか出ないなら、んなもん中身腐っとるに決まっとるやんか。そのうえ整備済みで微動緩急針の位置がずいぶんFast寄りだ。お察しのレベルである。
ムーブメントの見た目は平均的なレベル。このあたりのパーツは、よく黒い腐食が付いているものが多い。まだ汚れがある程度取り除いてあるだけ良いかとは思う。
基本的に見慣れたムーブメントであり、この個体固有の装飾や違いなどは見受けられない。レタリングは金色で、ダマスキン装飾は簡素化されたものではなく、手の込んだ細かいものだ。
製造年度は1918年で三号機と同じだが、あちら装飾は簡素だが6姿勢調整でクラウンホイールに刻印あり。こちら装飾は細かいが、姿勢調整数は5姿勢で刻印もない。
見た目は1915年製造の初号機と同様な造りに見える。
◆ケース
ケースはお馴染みキーストン製のニッケロイド。いわゆるニッケル製で、この時代のニッケル素材は各社から様々な商標を付けて売り出されていた。側素材は金・銀・金張りと他にもあるが、なぜかニッケルだけが各社呼び名が違い商標登録されている。
以前のおさーんなら、金張り探してあてがうところだが、これはこれでよい。ニッケルはひとつも持っていないし、いつまでたってもキレイで手入れも楽だし。普段使いするならちょうど良い。
◆ムーブメントの仕様について
さすがに4回目なので、細かな仕様はもういいだろう。
あえて言うなら、この時計はレバーセット。公認鉄道時計のヴァンガードだ。右レバーなので、ケースの変更も比較的容易だろう。
では、ぽろんの画像をどうぞ。
最後にアプリで簡易歩度計測
ダイヤルアップ:57秒
ダイヤルダウン:計測不可
ペンダントアップ:42秒
ほれほれ、ダイヤルダウンが計測不能だ。やっぱ腐っとるわこれ。振動数を違う数値で認識してしまい、ほとんどをノイズとして拾ってしまう。
何度やっても改善しないので、計測をあきらめた。また、ダイヤルアップやペンダントアップもノイズ認識が異様に多い。ただ、2日ほど稼働させてみると、確かに日差1分程度のマイナスで動いている模様。
天真周りを何とかすれば相当改善が見込めると思う。こういうのが修理経験を積むのにうってつけかもしれない。
そう、練習台目的も入手理由のひとつなのだった。インジケーターあと3つあるからね。全部で4つやればかなりの経験積めるだろう。
そろそろマジでタイムグラファー欲しいおさーん。AliExpressで中華製買うか。
さらにあともう一つくらい素材があってもいいかもしれない→なんと怖い事を考えているのか・・・
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Waltham Vanguard ※四号機
製造年月:1918年前後
モデルナンバー:Model1908
グレード:Vanguard
生産数量:177,450個
キャリバーナンバー:22255568(手巻)
サイズ:16s(43.18mm)
ムーブメントタイプ:オープンフェイス
ムーブメントセット:ペンダントセット
振動数:18,000/時(5振動)
ケース:Keystone SILVEROID オープンフェイス レイルロードケース
文字盤:ダブルサンク・エナメル文字盤
とくれば「はまぐり」並みに被りまくっているウォルサムのヴァンガード。
もういいからほっといてー。
まったく懐中時計は表だけ見るとどれも同じで華やかさに欠ける。
だがこいつはある意味初物である。→どうでもいい初物
そう、これインジケーターがない普通のヴァンガード。
初の逸品なのだよぉぉぉぉぉーだから許して。
そっかやっぱどうでもいい話か。
◆事の経緯
ことの顛末としては、(ここで早くもいつもの言い訳が始まる)この日この時間、数分遅れで2個のヴァンガードが落札されようとしていた。
先に終了するのがこいつ。そしてもうひとつは、かのインジケーター付き。
ネタとしてはインジケーターの方が良いのだが、インジケーター付きが同時刻にあったからか、この時計お安く並んでおった。
そこでおさーん、これで落ちるなら普段使いにあってもいいわなぽちー。
あれ?一撃で最高額になってもた。
・・・数分後。
え?あれ?そのまま落ちるの?あと1分よ?いいの?みなさんいいんですかー?あのヴァンガードがこんなお値段ですよー!知りませんよー!→みなさんインジケーター付きに集中
ヤフオクからメールぴろん!→おめでとうございます! 商品を落札しました!
あかん落ちてもた。うー死ぬほど安いがコレはあかん。
◆日本国内のヴァンガードが死ぬほど安い
いやなんか最近ヴァンガードが本当に安いんだが。
eBayだと程度普通(普通はそこそこ汚い)で現状モノ相場$350-$400くらいが現状品の相場だ。今回入手額の倍以上である。即決や奇麗なものだと$500-$600にもなるのだよまったく。
ヴァンガードはハイグレードながらとにかく数がある。マキシマに比べさほど引けを取らない造りなのに、日本のこの価格はコスパが過ぎる。
加えて、インジケーター付きになると日米の価格差はさらに広がる。同じインジケーター付きなのに、その価格差は軽く3倍以上だ。恐ろしことである。だが日本で売られてる状態は知らん。
なお、インジケーター付きはヴァンガードでも稀少と言われている。いや実際eBayでは希少なのだ。
なのにヤフオクにはインジケーター付きがバンバン出てくる。下手すりゃ標準品と同数くらい。
日本では希少でもなんでもなくなりつつある。
となれば、同時にインジケーター付きが出品されているなら、どうしたってそちらに目が向かうのはやむを得ないだろう。
ちなみに、同時刻に終了したもうひとつのインジケータ―付き、こちらの10Kほど上で落札されてた。ならばマジバカスの4つ目でもあっち行った方がよかった。もう呆れるほど安い。ありえん。
◆文字盤と針
気を取り直して、今回入手した時計の状態をご紹介。
文字盤はきれいで、エナメル光沢も残っている。8時に長めのヘアライン1本。1時に短めのヘアライン1本。4時にも1本あるがこれはキズミで見ないとわからないレベル。
レバーセットな割に文字盤の状態は結構良い。針は長針の先に若干の錆びがあるが、以外はキレイな青焼き。これも悪くない。
◆ムーブメント
このムーブメントは整備を行っているとのことらしい。へー。→そんな寝言微塵も信じるわけがない
その証拠に整備後の歩度は1分なんだと。ほー。100年前の懐中時計は1分くらいは当たり前なんだと。はー。それくらいならむしろまともなんだと。ふーん。
整備済みでそんな精度しか出ないなら、んなもん中身腐っとるに決まっとるやんか。そのうえ整備済みで微動緩急針の位置がずいぶんFast寄りだ。お察しのレベルである。
ムーブメントの見た目は平均的なレベル。このあたりのパーツは、よく黒い腐食が付いているものが多い。まだ汚れがある程度取り除いてあるだけ良いかとは思う。
基本的に見慣れたムーブメントであり、この個体固有の装飾や違いなどは見受けられない。レタリングは金色で、ダマスキン装飾は簡素化されたものではなく、手の込んだ細かいものだ。
製造年度は1918年で三号機と同じだが、あちら装飾は簡素だが6姿勢調整でクラウンホイールに刻印あり。こちら装飾は細かいが、姿勢調整数は5姿勢で刻印もない。
見た目は1915年製造の初号機と同様な造りに見える。
◆ケース
ケースはお馴染みキーストン製のニッケロイド。いわゆるニッケル製で、この時代のニッケル素材は各社から様々な商標を付けて売り出されていた。側素材は金・銀・金張りと他にもあるが、なぜかニッケルだけが各社呼び名が違い商標登録されている。
以前のおさーんなら、金張り探してあてがうところだが、これはこれでよい。ニッケルはひとつも持っていないし、いつまでたってもキレイで手入れも楽だし。普段使いするならちょうど良い。
◆ムーブメントの仕様について
さすがに4回目なので、細かな仕様はもういいだろう。
あえて言うなら、この時計はレバーセット。公認鉄道時計のヴァンガードだ。右レバーなので、ケースの変更も比較的容易だろう。
では、ぽろんの画像をどうぞ。
最後にアプリで簡易歩度計測
ダイヤルアップ:57秒
ダイヤルダウン:計測不可
ペンダントアップ:42秒
ほれほれ、ダイヤルダウンが計測不能だ。やっぱ腐っとるわこれ。振動数を違う数値で認識してしまい、ほとんどをノイズとして拾ってしまう。
何度やっても改善しないので、計測をあきらめた。また、ダイヤルアップやペンダントアップもノイズ認識が異様に多い。ただ、2日ほど稼働させてみると、確かに日差1分程度のマイナスで動いている模様。
天真周りを何とかすれば相当改善が見込めると思う。こういうのが修理経験を積むのにうってつけかもしれない。
そう、練習台目的も入手理由のひとつなのだった。インジケーターあと3つあるからね。全部で4つやればかなりの経験積めるだろう。
そろそろマジでタイムグラファー欲しいおさーん。AliExpressで中華製買うか。
さらにあともう一つくらい素材があってもいいかもしれない→なんと怖い事を考えているのか・・・
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Waltham Vanguard ※四号機
製造年月:1918年前後
モデルナンバー:Model1908
グレード:Vanguard
生産数量:177,450個
キャリバーナンバー:22255568(手巻)
サイズ:16s(43.18mm)
ムーブメントタイプ:オープンフェイス
ムーブメントセット:ペンダントセット
振動数:18,000/時(5振動)
ケース:Keystone SILVEROID オープンフェイス レイルロードケース
文字盤:ダブルサンク・エナメル文字盤
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