しばらくぶりのハイビート。裏拳入れつつ「もうええわ!」アリアタンシター的な漫才引け際のツッコミが入りそうではある。だがしかしまだまだ行くのだ。
おさーんにとっては使命感とか義務感とか既にその域なので、身銭切っていろいろやらかすのはもう止められん。

では行くか。

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お馴染みロードマーベル36000。おさーん通称ハイビート。アラビア数字文字盤のステンレスケースだ。
文字盤なんか残念。なんで今更こんなのをというと、これは状態より価格を優先したからだ。
なぜ状態より価格を優先したかというと、今回はコレクションではなく、使命感だからだ。
だから、ステンレスとかアラビア数字はどうでもよかった。だが、安く落ちんかな?とこれに目を付けてしまった時点でおさーんの敗北は確定した。まぁ腐ってもSSのアラビア数字。この程度のものでもそれなりのお値段だった。バーインデックスのもう少しキレイ目にしとけばよかった。

さて、今回の主目的としては表側はどうでも良い。用があるのは裏側である。

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タツノオトシゴとくれば、販売開始直後の印。これは1967年2月製造の時計だ。
以前、古いハイビートのムーブメントには、「何やら使いもしない穴が開いてるものがある」ことを記事に書いた。直後にパーツ変更でその穴はふさがれて事なきを得るが、そんなこと知ったら気になるのだ。

ここまで書けばもうわかるな。そう、無駄穴が開いているムーブメントを見ようというオチだ。
おさーん調べでは、1967年3月の個体でそうしたものを確認済み。よって、それより前なら多分だいじょぶだいじょぶと言い聞かせ、製造年を見ながら狙いを絞ったのである。
だが、この時計、商品画像にムーブメント画像が載っていなかった。おさーんはまたしても出たとこ勝負で賭けに出たのである。併売してたらどうすんのとか当然頭をよぎるけど、都合の悪いことを華麗にスルーするのは十八番。かくしてお手元へ来たのがこいつだった。

では、これより早速ご開帳の儀を執り行うのである。


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よしコレあたりキター!。ちゃんと穴あきですわー狙い通りですわー。
では、じっくり穴を観察してみよう。
あ、いきなり無駄穴の話をし始めたので、なんのことやらな方も多いと思うが、なぜおさーんが穴に拘ったのかは以下の過去記事をどうぞ。


※ハイビートの使いもしない穴が掲載してある記事

でもこれ、どう見てもただの穴やな。
なにはともあれ、ちゃんと穴が開いているモノが手に入ったので今回よしとしよう。現段階ではこれで目的は達成できた。だが、このまま終わってしまっては、ホントに穴の確認だけなので、有効な使い方も模索してみよう。

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というわけで、今回の案件は無事1発目で当たりを引いたので終了なのだが、ハズレでもそれはそれでオチもつくので、むしろご褒美だったかもしれないことは伏せておこう。なに、ハズレでもあたり引くまでやるだけやから。

最後にひとつ。
ぢつは、最初にこの時計を手にしたときから、おかしいぞこれはと思ったがここまでスルーしといた。なぜなら繰り返すが華麗なスルーはおさーんの十八番だからだ。

で、そのスルーしといた内容なのだが、これ、どういうわけか、なんかその文字盤がだな、そのアレだ。アラビア数字がね・・・。

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なんていうかさー、プレスなんだよな。なんで?
あーもう、また頭の痛い重箱を見つけてしまったかもしれん。これはまた隅を突かねばならんの?。
大変なんだってExcel作るの。→個体調査のことを言っている

やっぱ面倒なので見なかったことにしよう。これはきっとガッチャなんだ。うんそうしよう。→華麗なスルーここでも発揮
アラビア数字の文字盤が3種類全部揃ったということで、おとぎ話のように、めでたしめでたしで終えておくのがよかろう。

子曰く、君子危うきに近寄らず。

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セイコー ロードマーベル36000(ハイビート四号機)
製造年月:1967年2月
モデル名:Ref.5740-8000
キャリバーコード:Cal.5740C(手巻)
ペットネーム:LM36
石数:23石
振動数:36,000回/時
ケース:SS
文字盤:AD